走る走る鶴橋拗れる風邪もそのままに

 

ブログのアクセス数が不本意かつ不穏当な伸び方をしています。

伸び方、っつーか今んとこ、跳ね方、みたいな感じなぁけど。

一回何らかのマイクロバスが通過したみたいな閲覧者数の推移になってる。

謎すぎるし、なんならわたしも乗せてほしい。

えー、どーも。ビビりながらのこんばんは。

 

いま、風邪ってやつをね、一丁前にね、引いております。

というか、ずっと体調悪い。もうかれこれ一週間以上。

なんやかんやあって引き続き引き続けておるわけで。

 

いつも以上に頭が回らないという甚だまいっちんぐな状況ではありますが、

アクセス数がじわっと伸びたので、今日も比較的フラットなテンションで、

だらっとお届けすっぞ。

チェケラ。

 

昨日、飲み会終りに布施駅から近鉄線に乗りまして、

鶴橋で一回降りて、また環状線に乗って天王寺まで向かう帰りしな。

その鶴橋駅でのプチ椿事。

環状線の改札に向かう途中。

 

あのさ、ときどきね。

なんつーのかな、お菓子とか乗せた台車を押してさ、

路上を移動販売しとる人、おるがー。

露天商って言っていいのかわからんけど、アレね。

アレにね、まぁ満を持しての遭遇。

 

走る緊張。 

わたし、こういうの断るのけっこう苦手。

ぜったいもう騙されないぞ、と意志を固める。

奴らの口上に乗せられるとすぐ買わされる羽目になるって、

7月に京都駅で同じ小売商業形態の台車に

わらび餅とかいうデンプンを買わされたときに学習している。

 

ささっと脇を通り抜けちまお、と。

これだけ人類が繁栄を極めてる鶴橋駅改札口において、

ピンポイントにわたしが声を掛けられるはずあるまいよ、と。

京都駅前での惨劇を忘れて、不覚にも高、くくってた。

 

「あ、おねえさん」

ってね。ほんとに呼び止めてきやがった。まるで飾らないフランクさ。

もうね、軽くぞわっとした。

ただでさえ寒風吹きすさぶ路地で悪寒、走る走る。

 

つーか、わらび餅いかがっすか、まで言い切ってくれりゃあなー。

わたしとそんなに年も変わらないおねえさんのくせに。

この女、なかなかの手練である。

 

そうだったなー。

京都のときもこんなんだったなー、ってそこで思い出した。

祇園会賑わう王城の地。轂撃肩摩の雑踏の中。

人の趨向を縫うように一直線にこの台車は、

わたしのもとへとやってきたのだったなー。

これで傲慢にも学習した気になっていたとは。

愚かだったよね。

 

小首を傾げて振り向いた。

そしたら「お仕事の帰りですか?」って訊かれたけ、

「いや、飲み会の帰りです」って正直に答えた。

死ぬほどガールズなトークをしてきましたよ、って。

そしたら「いいですねぇー。わたしもお酒好きなんですけど最近は・・・」

つってもう急にスパーリングみたいな怒涛の勢いで喋り出した。

 

本題の餅については完全に置き去りな感じなの。

あれ?この雑談ってすでに料金発生してる?と思うくらい雑談に次ぐ雑談。

あれ?このひとシラフでこのテンションなん?と疑うほどのハイテンション。

もぉー、やめてごせー。

 

でもね、さすがにこっちも負けてない。

こちとら百戦錬磨のキャバ嬢ですけぇー。

なんせ女ばっかでくだらん話をしまくったあとだ。

具体的には、

「もうこんな仕事しとるとさー、可愛いとか言われても何も思わへんよなー」

「なー」

「えるざ生まれ変わるとしたらどうなりたい?」

「ホモサピエンスじゃなかったらなんでもいい」

「人類で二択だったら?」

「俄然男性~!」

「男になって風俗嬢相手に魔女狩りみたいな前戯かまして出禁になりてぇ~!」

「男になって一生ナプキンと無縁の人生を送れる喜びを勃起で表現してぇ~!」

 「「わかる~!!」」

みたいな0点の女子会をした帰り道だ。

 

セールストークとガールズトークの一触即発、正面衝突。

がっつり立ち話した。

人と喋るの大好き村の住人同士。

鶴橋の歓楽街でも目を引くほどのにぎにぎしさ。

 

いやさホントはね、早く帰りたかった。

でもね、間延びさせるトークスキルがすげぇんだー。

 

あのねぇ、はじめましてなのにね、さらけ出しすぎ。

年頃の乙女なんだからもっと個人情報の漏洩とかには恥じらいを持ってほしい。

福岡の高校を卒業してから云々とか、今は俊徳道に住んでて云々とか、

すがすがしいほどオープンマインド。おののくほどに開けっぴろげ。

人間で言えば半裸。宮沢りえで言えばヘアヌード

もうちょっと包んで隠そう。

 

まぁ最終的に、相手が商品のパンフレットを差し出そうとした隙を衝いて、

ちょうどいい頃合いで「すみません、そろそろ帰らないと」ってね、

微笑を残して立ち去ることに成功した。

有無を言わさぬクールな幕引き。

江戸の敵を長崎で討つ。祇園の敵を鶴橋で討つ、って感じ。超侍。

 

そっから急いで、表情は晴れやかなまま切符売り場へ。

JR大阪環状線外回り天王寺弁天町方面行きで三駅分しめて120円。

環状線に飛び乗って、走ること約5分でホームタウン天王寺へ。

帰って即寝た。 

 

そんでさっき起きたんだけど、まぁー完全にやられましたわ。

思い当たる節の該当件数が一件しかない。

寒夜の路肩で立ち話。

 

風邪がこじれております。

走る寒気を堪えながら、ここまで書き進めて参りました。

 

皆様、これからの季節、

体調には十分お気をつけて、お過ごしくださってくれよな!